ヤマノイモ科
Dioscoreaceae
ニガカシュウ
Dioscorea bulbifera L.
- 別名
- マルバドコロ

- 英名
- air potato
- 中国名
- 黃獨,山芋
- 花期
- 8~10月
- 生薬名
- 黄薬子(オウヤクシ)
- 薬用部位
塊根
- 産地と分布
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本州関東地方南部以西,四国,九州,および朝鮮,中国,台湾,マレーシア,インドの暖帯から亜熱帯に分布し,山裾,河岸などに生える.
- 植物解説
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つる性多年草.塊茎は大形で扁球形,茎は長く分枝する.葉は互生し,扁心形か三角状で急鋭尖頭,長さ4~13 cm.全縁,葉腋にムカゴが付く.雌雄異株で雄花穂は葉腋に1~3個付き,紫色花をやや密に多数付ける.
- 薬効と用途
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止血,解毒作用があり,鼻血,吐血,喀血,咽喉痛,皮膚化膿症などに用いる.出血や腫れ物につき潰したものや粉末を患部に塗布してもよい.
塊根は食用にもなるが,苦味が強いため灰でよく煮て水にさらし,十分にアクを抜く.苦味が少ない栽培品種にカシュウイモがある.
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