熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

トウダイグサ科
Euphorbiaceae
トウゴマ
Ricinus communis L.
別名
ヒマ
トウゴマ
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  • トウゴマ
英名
castor bean, palma christi
中国名
蓖麻
花期
晩春~初秋
生薬名
①蓖麻子(ヒマシ),②蓖麻子油(ヒマシユ)
薬用部位

①種子,②種子から得られる脂肪油

成分

アルカロイド(ricinine),毒性タンパク質(ricine)

化学構造式

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  • トウゴマ 化学構造式1
産地と分布

インド,小アジア,北アフリカ原産で,油脂用植物として広く世界で栽培される.

植物解説

一年草.草丈1~2 m.茎は直立し,中空で太い円柱形でまばらに分枝する.葉は互生し,長柄,径20~30 cmで楯形,掌状5~11中裂し,裂片は卵形か狭卵形,鋭尖頭で鋸歯縁.円錐花序の上部に雌花,下部に雄花を多数密生する.種子は楕円形で暗褐色の斑点がある.

薬効と用途

峻下(非常に強い下剤)作用があるが,降圧,呼吸中枢麻痺などの毒性があり現在では服用しない.腫れ物や犬の咬み傷,日焼けなどには殻を除いて潰したものを外用する.また,食中毒あるいは検査や手術の前処理として速やかな便の排出を目的として利用されることもある.種子を圧搾して得た脂肪油(蓖麻子油)は,印刷用インクなどの工業用や化粧品原料として知られる.