熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

ヒガンバナ科
Amaryllidaceae
スイセン
Narcissus tazetta L. var. chinensis M.Roem.
別名
ニホンズイセン,セッチュウカ(雪中花)
スイセン
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  • スイセン
英名
grand emperor, Chinese grand emperor, sacred Chinese lily, new year lily
中国名
水仙
花期
12~3月
生薬名
①水仙根(スイセンコン),②水仙花(スイセンカ)
薬用部位

①鱗茎,②花

成分

① にアルカロイド(lycorine, pseudolycorine, tazettine)

化学構造式

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  • スイセン 化学構造式1
  • スイセン 化学構造式2
  • スイセン 化学構造式3
産地と分布

本州関東地方以西,および中国に分布し,日本では暖地の海岸などに生えるほか,観賞用に栽培される.

植物解説

多年草.鱗茎は卵球形で外皮は黒色,下方に多数白色のひげ根を出す.葉は根生し,帯状か線形で長さ20~40 cm,厚質で円頭か鈍頭,全縁.葉間から高さ20~40 cmの花茎を直立し,茎の頂に白色で筒部が淡緑色の花を4~8個,散形花序に付ける.

薬効と用途

生の鱗茎を金属以外のおろし金ですりおろし,乳腺炎,筋肉痛,腫れ物,乳房炎,肩こりなどに外用する.小麦粉を少量加えクリーム状にすると良い.痔には焼き温めてガーゼで包んだものを患部に当てる.花は生理不順や生理痛に服用される.全草が有毒であり,誤食すると嘔吐や腹痛を起こし,酷ければ痙攣,昏睡に陥り死に至る.
観賞用に栽培され,各地で野生化している.また,鱗茎は澱粉を含むため,救荒植物として毒抜きをして食された.