熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

イネ科
Poaceae
ジュズダマ
Coix lacryma-jobi L.
別名
ズズコ,ズズダマ,トウムギ,ツシダマ
ジュズダマ
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  • ジュズダマ
  • ジュズダマ
  • ジュズダマ
英名
Job’s tears
中国名
薏苡
花期
9月
生薬名
①川穀(センコク),②川穀根(センコクコン)
薬用部位

①果実,②根

成分

根にトリテルペン(stigmasterol),アルカロイド(coixol)

化学構造式

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  • ジュズダマ 化学構造式1
  • ジュズダマ 化学構造式2
産地と分布

熱帯アジア原産で,各地の水辺に生える.

植物解説

多年草.茎は下部で分枝し,直立,太い.葉は細長い披針形.上部の葉腋から長短不同の柄を持った穂状花序を数個束生する.花は単生で,雌性小穂は花序の基部につき,つぼ形をした硬質の苞鞘に包まれ,結実する1小花と,退化した2小花がある.雄性小穂は,雌性花のある苞鞘を貫いて超出する短い柄の先に総状につき2~3個ずつ集まり2小花がある.花序は垂れ下がらない.果実が成熟するにつれて苞鞘は骨質化が進み,色も変色して,硬いいわゆる数珠玉となる.

薬効と用途

果実は薏苡仁(ヨクイニン,ハトムギの果実)の代用で利尿,消炎,鎮痛,排膿薬として利用される.根は鎮痛作用があり,神経痛,関節リウマチ,肩こりなどに用いるほか,鎮咳,駆虫作用もある.
殻をとった果実は糖質,タンパク質などを多く含み食用になる.粥,饅頭,スープなどに利用される.