熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

モクセイ科
Oleaceae
シナレンギョウ
Forsythia viridissima Lindl.
シナレンギョウ
写真をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。
  • シナレンギョウ
  • シナレンギョウ
  • シナレンギョウ
  • シナレンギョウ
  • シナレンギョウ
英名
Golden Bells, Greanstem forsythia, Forsythia
中国名
金鐘花,迎春柳, 迎春條
花期
3~4月
生薬名
連翹(レンギョウ)
薬用部位

果実

成分

リグナン(arctiin),フェニルプロパノイド誘導体(phillyrin),フェニルエタノイド(forsythiaside)

化学構造式

画像をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。

  • シナレンギョウ 化学構造式1
  • シナレンギョウ 化学構造式2
  • シナレンギョウ 化学構造式3
産地と分布

中国東部原産で,庭園樹として広く日本各地で植栽されている.

植物解説

落葉低木.高さ3 mに達し,新梢は明らかに4稜形を帯び,夏の間は緑色で,冬には濃褐色になる.枝は直立してやや太い.葉は長楕円形~披針形で両端尖る.通用単葉であるが,若い長枝には3裂した葉を付けることがある.花期は4~5月.葉腋に鮮黄色でやや緑色を帯びる花を1~3個ずつ下垂して開く.

薬効と用途

化膿性疾患,炎症に良く,腫れ物,にきび,疥癬,咽喉部の炎症などに用いる. 2016年に改訂された第十七改訂日本薬局方で,本種は生薬連翹の基原植物から除外された.
連翹とともに観賞用に栽培される.レンギョウと異なり花と同時に葉が展開し,茎の髄に膜がある.

参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。