熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

マツブサ科
Schisandraceae
サネカズラ
Kadsura japonica (L.) Dunal
別名
ビナンカズラ
サネカズラ
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  • サネカズラ
英名
kdsura vine, kadzura
中国名
日本南五味子,南五味子
花期
8~10月
生薬名
南五味子(ナンゴミシ),五味子(ゴミシ)
薬用部位

果実

成分

リグナン(acetylbinankadsurin A, angeloylbinankadsurin A)

化学構造式

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  • サネカズラ 化学構造式1
  • サネカズラ 化学構造式2
  • サネカズラ 化学構造式3
産地と分布

本州関東以西から沖縄,および台湾,中国に分布し,暖帯山地に生え,生垣などに植栽される.

植物解説

常緑蔓性木本.茎は太いもので径2 cmほどになる.葉は有柄互生で楕円形,光沢がある.葉腋に淡黄白色の花を下垂して開く.雌雄異株.果実は液果で小球形,球状の花床に付き,10~11月赤熟して美しい.

薬効と用途

生薬の五味子(チョウセンゴミシ Schisandra chinensis の果実)の代用として鎮咳,滋養強壮薬とする.

焼酎付けにしてもよい.

茎の皮を剥き,水を入れた一升瓶に入れておくとドロドロした液体を得ることができる.かつてはこれを整髪料としたため,ビナンカズラ(美男葛)と呼ばれる.この液体はヒビやあかぎれに外用する.真っ赤な果実が美しく,観賞用にも栽培される.