シソ科
Lamiaceae
キランソウ
Ajuga decumbens Thunb.
- 別名
- ジゴクノカマノフタ
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- 英名
- bugleweed
- 中国名
- 金瘡小草,匍匐筋骨草
- 花期
- 3~9月
- 生薬名
- 筋骨草(キンコツソウ),金瘡小草(キランソウ)
- 薬用部位
全草
- 産地と分布
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本州,四国,九州,および朝鮮半島,中国の丘陵帯から山地帯の道端,河岸,荒地などに多く見られる.
- 植物解説
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多年草.茎は四方に広がり,伏臥か上端が斜上し,長さ5~15 cmで帯紫色.根生葉は数個付き,ロゼット状で広倒披針形,長さ4~6 cm,鈍頭で鈍波状鋸歯縁,茎葉は楕円形か卵形で長さ1~3 cm.葉腋に濃紫色の小さな花を数個付ける.
- 薬効と用途
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鎮咳,去痰,解熱,健胃,止瀉作用があり,気管支炎,喉の痛み,下痢,腹痛,胃潰瘍,十二指腸潰瘍などに用いる.虫刺され,化膿した腫れ物や切り傷,やけど,湿疹,肩こり,神経痛などに生の汁を外用する.止まらないしゃっくりには,杯1ぱいの青汁を飲む.
日本で広く民間薬として用いられ,イシャイラズ,イシャダオシ(医者倒し)などの方言がある.
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