キク科
Asteraceae
カミツレ
Matricaria chamomilla L.
- 別名
- カモミール,ジャーマンカモミール,カモマイル,カミルレ,カミッレ
- 英名
- German chamomile, wild chamomile
- 中国名
- 母菊
- 花期
- 3~5月
- 生薬名
- ①カミツレ
- 薬用部位
①頭花,②茎葉
- 産地と分布
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ヨーロッパ原産.薬用として世界の暖温帯各地で栽培される.
- 植物解説
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二年草.草丈30~60 cm.芳香がある.茎は直立し,多数分枝する.葉は互生し,2~3回羽状複葉,裂片は短い狭線形.茎上端の散房花序に頭状花を付ける.舌状花は白色,管状花は黄色.そう果は細小.
- 薬効と用途
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紀元前2千年のバビロニアでも薬として使用され,現在でもヨーロッパの代表的な民間薬の一つ.頭花に熱湯を注いだものを頭痛やカゼ,胃弱,リウマチ,腰痛,不眠症,小児ぜんそく,下痢などに用いる.消炎作用もあるため,口内炎,咽喉痛,歯痛に煎液でうがいする.神経痛,リウマチ,痔,冷え症などには頭花や茎葉を浴湯料とする.その他,香料としてリキュールやシャンプー,香水などにも利用されている.
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