熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ブドウ科
Vitaceae
エビヅル
Vitis ficifolia Bunge
別名
ミツバブドウ,リュウキュウガネブ
エビヅル
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  • エビヅル
英名
No Information
中国名
桑葉葡萄
花期
7~9月
生薬名
①蘡薁(オウイク),②蘡薁根(オウイクコン)
薬用部位

①蔓茎,②根,③果実

成分

茎葉にフラボノイド(ampelopsin, catechin),果実に有機酸(malic acid, citric acid, tattaric acid)

化学構造式

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  • エビヅル 化学構造式1
  • エビヅル 化学構造式2
  • エビヅル 化学構造式3
産地と分布

本州,四国,九州,沖縄,および台湾,朝鮮,中国に分布し,山野で普通にみられる.

植物解説

落葉蔓性木本.古い茎は褐色,若い枝には白毛が生え,葉と対生する巻きひげによって他の物に絡みつきながら伸びる.葉は心臓状円形で3~5列に切れ込みがある.雌雄異株.小柄のある単黄緑色の小さな花を葉と対生する円錐花序に付ける.液果は房状,径5 mmほどの球形で,黒く熟し食べられる.

薬効と用途

蔓茎は止渇,利尿作用がある.根は腫れ物(外用),腹痛などに用いる.果実は利尿薬として用いる.
野生のブドウ属植物であり,果肉は酸味を有するが食べることができる.葉の裏の綿毛は,集めてもぐさの代用にされた.

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