熊本大学薬学部 薬草園 植物データベース

バラ科
Rosaceae
ウワミズザクラ
Padus grayana (Maxim.) C.K.Schneid.
ウワミズザクラ
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  • ウワミズザクラ
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英名
Japanese bird cherry, Gray’s bird cherry
中国名
灰葉稠李
花期
5月
生薬名
No Information
薬用部位

①新鮮な葉,②花穂

成分

葉に青酸配糖体(prunasin),フェニルプロパノイド配糖体(grayanoside A),ジテルペン(grayanoside B)

化学構造式

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  • ウワミズザクラ 化学構造式1
  • ウワミズザクラ 化学構造式2
  • ウワミズザクラ 化学構造式3
産地と分布

北海道から九州,および中国中部に分布し,山野でよく見られる.

植物解説

落葉高木.樹高10 m位になる.若い枝は紫褐色で,古い樹皮は褐紫色.皮目は横に長い.小枝は秋に落葉した直後に脱落するので落ちた痕は枝上に浮き上がって見える.葉は有柄で互生し長楕円形,長さ6~9 cm,幅3~5 cm.腺点は葉身基部にある.葉が開いた後,長さ10 cmくらいの総状花序に白色の小さな有柄の花を多数付ける.萼筒は釣鐘形で毛が無い.雄しべは多数で花弁より長い.花柱は雄しべと同じ長さ.核果は先が尖った卵形,初め黄色く,後に黒くなる.

薬効と用途

新鮮な葉,花穂いずれも鎮咳去痰作用がある.新鮮な葉の水蒸気蒸留液は鎮咳去痰薬として知られる杏仁水の代用となる.アイヌは樹皮を茶の代用にし,ヨーロッパでは果実をジンやウイスキーに入れて味を付ける.