キジカクシ科
Asparagaceae
アマドコロ
Polygonatum odoratum (Mill.) Druce var. pluriflorum (Miq.) Ohwi
- 別名
- ジョウシュウアマドコロ

- 英名
- angular Solomon’s seal, scented Solomon’s seal
- 中国名
- 玉竹,葳蕤
- 花期
- 4月
- 生薬名
- 玉竹(ギョクチク),葳蕤(イズイ)
- 薬用部位
根茎
- 成分
トリテルペン(Neoprazerigenin A),リグナン(liriodendrin, (+)-syringaresinol),粘液質
- 産地と分布
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北海道から九州,および朝鮮,中国に分布し,山野に生え,また観賞用,薬用に栽培される.
- 植物解説
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多年草.地下茎は横に長く伸び,細いひげ根を出し,地下茎の先端から1年ごとに1本の茎を出し斜めに立ち6本の稜がある.葉は互生し長楕円形で黄緑色.葉腋から単一または基部で2つに分かれた花柄を出し,緑白色の花を下垂する.液果は暗緑色.
- 薬効と用途
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滋潤(体を潤す),滋養強壮作用があり,熱病による脱水,咳,口渇,寝汗などに用いる.民間では打撲傷にすりおろした汁や粉末を酢で練ったものを外用する.焼酎漬けのアマドコロ酒も滋養強壮薬となる.
よく似たナルコユリと違い,茎が角ばり,より明るい場所に生える.