熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ミツガシワ科
Menyanthaceae
アサザ
Nymphoides peltata (S.G.Gmel.) Kuntze
別名
イヌジュンサイ,ハナジュンサイ
アサザ
写真をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。
  • アサザ
  • アサザ
  • アサザ
英名
floating heat, marsh-flower
中国名
荇菜
花期
4~5月
生薬名
莕菜(コウサイ)
薬用部位

全草

成分

フラボノイド(rutin, quercetin)

化学構造式

画像をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。

  • アサザ 化学構造式1
  • アサザ 化学構造式2
産地と分布

本州,四国,九州,および朝鮮,台湾,中国,モンゴル,シベリア,コーカサス,インド,ヨーロッパに分布し,池や沼に生える.

植物解説

多年生の水草.地下茎は泥中を横にはい,茎は長く,葉は長い柄があり径5~10 cmで水上に浮かび,基部は深く2裂する.花は黄色く,水上に出て開く.種子は扁平で翼があり倒卵形.

薬効と用途

清熱,利尿作用があり,発熱,腫れ物,頻尿,尿閉など様々な排尿障害に用いる.腫れ物にはつき汁を塗布する.

春,若芽をゆでて浸し物,和え物にして食する.観賞用として庭園の池などに植栽される.かつては県内各地で見られたが,河川改修などの原因で現在はほとんど見ることができない.

参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。