ヤマモモ科
Myricaceae
ヤマモモ
Morella rubra Lour.
- 英名
- Chinese bayberry, Japanese bayberry, red bayberry, yumberry, waxberry
- 中国名
- 楊梅
- 花期
- 3~4月
- 生薬名
- ①楊梅皮(ヨウバイヒ)
- 薬用部位
①樹皮,②果実
- 成分
フラボノイド(myricitrin, myricetin),ジアリルヘプタノイド(myricanol, myricanone)
- 産地と分布
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本州中南部~沖縄,および朝鮮,中国,台湾,フィリピンに分布する.
- 植物解説
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常緑高木.樹高15 mほどになる.幹は直立して分岐が多く,葉は倒卵状長楕円形で革質,小枝に密に付く.花は褐色で小さい.雌雄異株.核果は球形,多数の小突起がある.
- 薬効と用途
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打撲や捻挫に外用薬として用いられる漢方処方の楊柏散に配合される.日本の民間薬として下痢によく用いられるほか,家庭用胃腸薬にも配合される.果実酒は食中毒や咳に効果があるといわれる.
果実は古くから親しまれた果実でおいしく食べられるが,傷みやすいため店頭に出ることは少ない.果実酒のほか,ジャムにも加工される.
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