ツバキ科
Theaceae
チャノキ
Camellia sinensis (L.) Kuntze
- 別名
- チャ,コバノチャ,トウチャ
- 英名
- tea plant, tea shrub, tea tree
- 中国名
- 茶
- 花期
- 10~11月
- 生薬名
- 茶葉(チャヨウ)
- 薬用部位
葉
- 成分
アルカロイド(caffeine, theophylline),フラボノイド(kaempferol),タンニン((+)-catechin, gallic acid)
- 産地と分布
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中国原産で日本でも野生化している.
- 植物解説
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常緑低木.枝は叢生し,茶園では剪定のため高さ1 m位になる.若枝は茶褐色.古枝は灰白色,葉は広披針形か長楕円形で先端は尖る.葉腋に白色の5弁花を下向きに開く.さく果はゆがんだ球形で,鈍く3稜があり,3室からなり,各室の中間で胞間裂開する.
- 薬効と用途
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頭や目を明らかにする作用があり,頭痛,多眠,目のくらみなどに用いる.漢方処方では川芎茶調散,滋腎明目湯に配合される.民間で,口内炎,咽喉炎,カゼ予防にうがい薬として,煎液を火傷やおむつかぶれの湿布薬として外用する.細菌性の下痢には濃く煎じた渋茶を服用する.
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