スイカズラ科
Caprifoliaceae
オトコエシ
Patrinia villosa (Thunb.) Juss.
- 別名
- チメクサ,トチナ
- 英名
- patrinia
- 中国名
- 攀倒甑,白花敗醬,毛敗醬
- 花期
- 9~11月
- 生薬名
- ①敗醤根(ハイショウコン),②敗醤葉(ハイショウヨウ)
- 薬用部位
①根,②全草
- 産地と分布
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北海道から沖縄,中国大陸に分布し,日当たりの良い山野に生える.
- 植物解説
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多年草.茎は直立し,草丈1 m.全体に毛が多く,葉は分裂し,頂裂片が最も大きい.花期は8~10月.茎上部に分枝して散房状に白色の小さな花を多数付ける.花後果下の小包葉が成長してうちわ状の翼となる.果実は倒卵形.
- 薬効と用途
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根や全草は清熱,解毒,排膿,駆瘀血(体の血の滞りを改善する)作用があり,虫垂炎,下痢,腫れ物,産後の腹痛や子宮出血などに用いる.漢方処方には,薏苡附子敗醤散などに配合される.
乾燥した根は異臭を放つ.
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