ミカン科
Rutaceae
イヌザンショウ
Zanthoxylum schinifolium Siebold et Zucc.
- 別名
- オオバイヌザンショウ,ホソバイヌザンショウ,コバノイヌザンショウ
- 英名
- Chinese prickly-ash
- 中国名
- 青花椒
- 花期
- 7~8 月
- 生薬名
- ①犬山椒(イヌザンショウ)
- 薬用部位
①果皮,②葉
- 成分
①にモノテルペン(geranyl acetate, citronellal, sabinene),②にクマリン誘導体(schinicoumarin, acetoxyaurapten, epoxycollinin)
- 産地と分布
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本州~九州,および朝鮮,中国の山野に分布する.
- 植物解説
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落葉低木.樹高2 m内外,よく分枝する.枝には互生のトゲが見られる.葉は互生し,奇数羽状複葉で小葉は11~19枚,長さ長楕円形.雌雄異株,または同株.
- 薬効と用途
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果皮は打撲や捻挫に外用薬として用いられる漢方処方の楊柏散に配合されるが,サンショウで代用することも可能である.内服すると鎮咳効果もある.葉は鎮痛作用があり,乾燥粉末に卵の白身を加え練り合わせ,少量の小麦粉を加えて化粧クリームの固さに調整したものを打撲傷をはじめ捻挫,むち打ち症の患部に厚く塗り,布で軽く抑える.
サンショウと異なりトゲが互生することが特徴である.葉の香りもサンショウとは異なる.
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