活動報告

  活動報告詳細

第2回 食と農の一日体験塾

実 施 日: 2010.06.27 (一日体験)
体験場所: 食と農の体験塾(熊本県宇城市三角町)
指導教員: 宮田研蔵 先生(食と農の体験塾塾長・熊本大学非常勤講師)
参加学生: 25名 (1年生 11名、3年生 14名)

<学生のコメント>
・私たちは薬学出身者として、ある物質が体内でどのような活性を示すのか、どのように心身に影響を与えるのかを一般の人々よりも知っています。毎日の食事で口にするものは、私たちが体内に入れる最も身近な化合物であり、その食べ物の安全性を守ることは、私たちの健康に直通するものだと思います。薬を創り、育てるのも私たちの役目だと思いますが、普段の食生活の改善を促すことで、薬に頼る機会を減らすことも、私たちの役目ではないかと思いました。 By M.T.(3年)

・食育がどれだけ多くのことを子どもたちに伝え、病気にかからない体をつくり、どれだけ価値のあることか、知らない人が多すぎる気がします。今回、同じ時間帯に子どもたちが来ていて、楽しそうにまき割りをしたり、ご飯を炊いたりしている姿を見て、すごく大事なことを体で覚えていくのだろうなと思いました。小さいうちに自然体で素直に興味をもって取り組めることは、なによりも必要なことだと思うし、彼らは将来自分の子どもにも同じようなことを教えていくと思います。そして、自分の足で80歳まで歩き、病気にもなりにくいのだと思います。 By N.M.(3年)

・宮田さんが何度もおっしゃっているのは、利益のみを追求するために手間ひまかけずに作られたものには命がなく、人間にとってもよくないということです。コストを削減し、できるだけ安く提供できるようにして作られた野菜、見た目をよくするために次の命となる芽をもぎ取られた野菜、私たちのまわりにはそういったものがあふれています。また、ジャンクフードと呼ばれるものもまわりに多く存在します。見た目がいいものに目がいってしまうのはしょうがないことかもしれません。しかし宮田さんのおっしゃるように、この状態が続けば日本人はダメになってしまい、いずれは日本がダメになってしまいます。「食」は人間にとって切り離すことのできないものであり「食」の問題を解決することでその他の問題の解決にもつながります。 by A.O.(3年)

・昨年も参加したのですが、今年は連作障害の話など新しいお話がきけて、勉強になりました。コスト面ばかり気にして、品種改良や農薬の大量投入があたりまえに行われている現代において、このような食育を広める活動は貴重であり、重要だと感じました。By S.N.(3年)

・実際に食べて見て、余計なものが入っていないことや手作りしたことや空気が美味しいことなどからか、やはりいつもの食事より格段に美味しいと感じました。特にピザが、しばらく冷凍のピザしか食べていなかったので更に美味しかったです。自分たちでつくって、自分たちで食べることによって、ますます食について考えることができました。 By H.S.(1年)

・サプリメントで栄養をとる人も多いとTVで見たりもしましたが、やはりみんなで一緒にご飯を食べて栄養をとるのが一番だと思いました。体験を通して、やはりきちんとしたものを食べようと思いました。一人暮らしになると、面倒くさくなって、食事など即席麺ですませていたので、バランスのとれた食事を心がけたいと思います。By S.M. (1年)

・私はバウムクーヘンの作り方を全く知らなかったので、竹からでる自然の油を利用し、ほとんど人の手を加えない状態で焼き上げることに驚きました。もっと機械や道具を使って作るものなのではと思っていたので、きれいに層を作りながら焼きあがっていくバウムクーヘンを見るのはとても楽しかったです。大きな甘夏を抱えて自宅に戻ってから、帰り際に宮田さんに教えてもらったとおりに作った甘夏のマーマレードジャムは、毎日食べているのに飽きがきません。自分で作ったからなのか、ジャム瓶から取り出して食べる度にうれしい気持ちになります。こういう気持ちを大勢の人が味わえるようになれば、宮田さんの言う食の大切さが広まったということになるんじゃないかと思います。 By S.T.(1年)


報告ポスター (pdf)

 

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