活動報告

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第2回 エコファーマ海外研修 (ドイツ)

実 施 日 : 2010.08.29〜09.06
研修場所: ドイツ ハイデルベルク市、シュトゥットガルト市、
ガルミッシュ・パルテンキルヘン市
引率教員: 白﨑哲哉准教授 (環境分子保健学分野)
協  力 : 環境ネットワークくまもと 
  九州環境パートナーシップオフィス
  熊本市市民生活局文化生活部文化国際課
      ハイデルベルク市
参 加 者 : 3年生 7名、 
一般(教育学部准教授、市内拠点病院薬剤部長) 2名 

研修日程:
8.29 午後 出国
8.30 午前 ハイデルベルク市着 旧市街散策 
午後 ドイツ薬事博物館
8.31 午前 ハイデルベルク市役所 副市長表敬訪問
スワン薬局(一般薬局)
    午後 哲学の道 ドイツ自然保護連盟ハイデルベルク支部の活動と
哲学の道の生物多様性について現場視察
9.01 午前 BUND(ドイツ環境保護連盟)ハイデルベルク支部訪問
    午後 ハイデルベルク大学植物園
ヘッセル薬局(環境薬局)訪問
9.02 午前 Weleda(製薬企業)訪問
午後 ガルミッシュ・パルテンキルヘンに移動
9.03 終日 気候療法レクチャー
9.04 午前 気候療法体験
午後 ミュンヘンに移動
9.05 午前 フランクフルトに移動
午後 ドイツ出国
9.06 午後 帰国

2009年度に引き続き、環境ネットワークくまもととEPO 九州の協力の元、ドイツ研修を実施した。 ハイデルベルク市と熊本市が「環境に対する共通の責任を認識する」という基本理念のもとに友好関係を結んでいることから、両市の協力も得ることができた。また、エコファーマの取組を始めた当初から、環境保全の取組だけでなく、しっかりとした科学的データのもとで自然環境を疾病治療や健康増進に活用している例を視察したいと考えていたが、北海道大学名誉教授で健康保養地医学研究所代表理事の阿岸祐幸先生のご協力を得て、ガルミッシュ・パルテンキルヘンで気候療法の講義を受け実際に体験することができたことは、大きな喜びであった。
 ハイデルベルク市は、さすがに早くから環境保全の取組を始めた都市だけあって、大変きれいな街で、滞在中の体験や副市長ならびにNPO団体職員の方の話から、市民の環境に対する意識が大変高いことが分かった。また、ローカルアジェンダ21の仕組みが市民に根付いており、NPOの活動が公共教育の現場に活用されたり、職業団体や市民生活の問題解決に貢献するなどスムーズに行えていることも分かった。今後我が国において、薬学人が専門知識を生かして地域貢献するためにも、本来のローカルアジェンダ21の趣旨を踏まえて行政と市民がしっかりと合意形成を行い、協働で地域の問題解決にあたる仕組みをつくることが重要であると感じた。
 また、環境薬局の取組や、ヴェレダ社の思想と製品作り、気候療法の理論と実践などは、地方、とりわけ熊本の地域活性化に大いに参考になると思われ、今後地域との連携を模索したい。
 昨年同様、薬学生にはなれない分野で理解が難しい面もあったと感じるが、講師ならびに一般参加の先生方との交流や、事後の報告ポスター作製と報告会の準備の中で、理解を深めて行く様子がうかがえた。

ポスター発表: 平成22年10月30日(土)−31日(日)
           於 熊本大学薬学部 講義棟1Fロビー、第2講義室

口 頭 発 表:  平成22年11月5日(金)
           於 熊本大学薬学部 大江総合研究棟 多目的ホール

研修の手引き (pdf)
研修報告ポスター(pdf)
研修報告スライド (pdf)

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