エーザイ株式会社ならびに内藤記念くすり博物館のご協力により、薬学科2年生2名、創薬・生命薬科学科2年生2名と引率教員1名の計5名が、岐阜県各務原市のエーザイ川島工園ならびにくすり博物館を訪問し、製薬企業の環境および環境保全に対する考え方や具体的な対応について、現地で視察研修を行いました。

当日は、まず、くすり博物館内の立派なホールで永縄厚雄 くすり博物館館長より、エーザイ株式会社の沿革、概要、企業理念、創業者の夢ならびにくすり博物館の設立趣旨、施設と活動の概要などについて紹介して頂きました。引き続いて、清水進策 施設環境安全室 室長より、エーザイグループの環境方針、国内外の研究・生産拠点における環境への取組の概要と川島工園における取組の具体例などを紹介して頂きました。ご講話の後は、学生より活発な質問があり、大変丁寧に回答して頂きました。質疑応答が長引いたため、予定していた環境保全に関する映画の上映は中止して、昼食に薬膳料理を頂きました。食堂までは川島工園内を歩いて移動し、その間、案内していただいた稲垣裕美学芸員より、自然豊かな工園内の環境や社員の方の反応、創業者である内藤豊治様の先進的な思想などについてお伺いすることができました。

　午後は、まず、自動化が進んでいる工場内を見学コースに沿って案内していただき、引き続き工園内の日本庭園を見たあと、広い園内をマイクロバスで見学し、建物の外からですが排水処理施設などの説明をして頂きました。その後、薬用植物園を見学し、栽培されている植物や植物園と外部の方との交流などについて説明して頂きました。最後に、くすり博物館に戻り、稲垣学芸員より展示室内の展示物について説明して頂きました。

　ご講和や各部署でのご説明、園内の見学などは、大変興味深いものでしたが、時間がなく駆け足になったことは、大変残念でした。しかし、新型インフルエンザの発生もあり、製薬企業として、医薬品の生産態勢に影響が出ないよう最大限の努力が払われていることも感じることができました。研修自体の中止も考えられましたが、本学の薬学教育にご理解を頂き、研修の受け入れと大変丁寧なご説明をいただきましたことに心より感謝申し上げます。

なお、研修内容は、11月3日（火）の薬学展においてポスターで発表し、さらに11月9日（月）には、公開の報告会を開催して口頭で発表しました。


研修実施日程： 平成21年8月24日（月）〜 25日（火）

ポスター発表：　平成21年11月3日（火）　
　　　　　　　　　　　於 熊本大学薬学部 宮本記念館 カンファレンスルーム
口 頭 発 表： 　平成21年11月9日（月）
　　　　　　　　　　　於 熊本大学薬学部 大江総合研究棟 多目的ホール

研修の手引き　（pdf）
研修報告ポスター（pdf）
研修報告スライド　（pdf）

　　イベント情報