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第1回 水俣見学体験学習
公害病の原点と言われる水俣病は、公式確認から50年以上の時が経ち、熊本においてさえ人々の記憶から薄らいでいるように思われます。しかし、水俣病の問題は学問的にも社会的にも決して終わっていない大きな問題です。熊本の地で薬学を学ぶ者として、水俣病について深く理解し、同じ過ちを繰り返さないよう、患者の方々の苦しみを知り、予防の視点を心に刻む必要があります。また、環境の重要性を知った水俣の市民が如何に活動し、環境を守ろうとしているかを住民との触れ合いの中で知ることも、医療人・薬学研究者としての行動規範を確立する中で重要なことと言えます。そこで、水俣市を訪問し、水俣市立水俣病資料館を見学した後、1)胎児性水俣病患者共同施設「ほっとはうす」または 2)クリーンセンターと地域分別作業場所の2コースに分かれて交流・体験学習を行いました。本体験学習には、1年生9名、3年生80名が参加しました。熊本出身の学生でさえ、これまで知らないことが多かったと感想を述べており、今回の体験学習から得たものが大きかったようです。
日時:H21.1.20 11:45 〜 19:30