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熊本大学
大学院生命科学研究部
環境分子保健学分野

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研究内容

Pyruvate kinase muscle type 2は、ウイルス粒子内へのtRNALys3の取込を阻害することで、HIVの逆転写効率を阻害する。

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 本研究は、Biol. Pharm. Bull.の表紙に選ばれた。留学生のクムクムさんが中心になって取り組んできた研究である。HIVの逆転写過程の開始には、宿主因子であるtRNALys3がウイルス粒子内に取り込まれる必要があるが、pyruvate kinase muscle type 2 (PKM2)がその取込みを低下させるということを明らかにした。注目すべきことは、PKM2は解糖系酵素である点であろう。本来は、解糖系酵素としての役割を果たしているはずであるが、HIV感染細胞内ではウイルスの感染性を低下させる宿主因子として機能していることが明らかとなった。

論文はこちら→Biol. Pharm. Bull. (2018) 41(4):612-618.