クスノキ


Cinnamomum camphora   クスノキ科

 熊本の県木。薬学部構内に100年余の大樟が一本正門を入ると有り,周りには60年の木々が約30本植えられている。樟木(しょうばい,樹皮を除いた材)は中国で民間薬として胃痛,脚気による関節痛,通風などに用いる。日本では主にカンファー(樟脳,camphora, comphor)の原料とした。カンファーは生体内で酸化されp-oxocamphorとなり強心作用を示す。近年はテレピン油に含まれるα-pineneから合成されるようになり,天然品が少なくなった。
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