ヒゴタイ


Echinops setifer   キク科

 大陸性植物,朝鮮半島中部以南に分布し,九州では普通にみられたが,現在は,むやみに採取され野生種は少なくなり,阿蘇でも稀にしか見ることができない。花は8〜9月にかけ咲く。花の姿は植物により千差万別であるが完全な球形の花をつけるのはヒゴタイぐらいものである。おかしな名であるが貝原益軒の「大和本草」(1709年)に「平行帯(ひんこうたい),花るり色なり,葉は敗醤(おみなえし)に似たり」として初めてでる。江戸時代中期から栽培されていた。移植をすると根の先を切るので,大変つきにくい。草原から持ち帰ってもつかないことが多いので,神々の山阿蘇をバックに花を味わうほうが最良である。種子で増やすほうがよい。
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