アイラトビカズラ


Mucuna semerirens   マメ科

 熊本県菊鹿町相良に樹齢1000年以上のが1本(毎年花を咲かせる,天然記念物),その株分けをしたのが菊鹿町のお寺に1本,熊本大学薬学部に1本(蔓を切った後は数年花をつけない)有る。中国中西部に広く分布し,野生しているため,中国から持ち込まれたものと推定される。 大きい常緑の蔓性木本,葉は互生し,3小葉は深緑色で光沢がある。5月連休明けに太い枝から直接花序を出し10〜20個の花を穂に集めてつける。1個の花の長さは7cmぐらいの暗紫色で有る。熊本では結実しないが,1962年亡き濱田善利先生は開花中に植物ホルモンで処理し初めて結実させ,その種子から発芽させた。
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