熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

モクセイ科
Oleaceae
ウスギモクセイ
Osmanthus fragrans Lour. var. aurantiacus Makino f. thunbergii (Makino)
別名
ウスキモクセイ
ウスギモクセイ
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  • ウスギモクセイ
  • ウスギモクセイ
英名
No Information
中国名
金桂
花期
5、10月
生薬名
金木犀(キンモクセイ)
薬用部位

成分

テルペン(floraosmanoside類, jasminoside類),ラクトン(floraosmanlactone類)

化学構造式

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  • ウスギモクセイ 化学構造式1
  • ウスギモクセイ 化学構造式2
  • ウスギモクセイ 化学構造式3
産地と分布

熊本県,鹿児島県の暖帯林に生育する.

植物解説

常緑小高木.樹高2~10 m.葉は革質で長楕円形,長さ9~10 cm,幅3~4 cm.全縁か先の尖った鋸歯をもち,無毛,両面に腺状の細点があり,葉柄は0.7~2 cm.花は葉柄に束生し,黄白色で花冠は4裂して長さ4 mm.雌雄両性異株.

薬効と用途

胃の不調には盃に一杯ほどを水か湯に薄めて飲む.低血圧症、不眠には就寝前に飲む.以上はキンモクセイの用途であるが,本種はキンモクセイの品種であるため同様に利用できると考えられる.

よく似たキンモクセイとは品種の関係,ギンモクセイとは変種の関係に位置付けられている.両者とも中国原産であるが,ウスギモクセイは熊本県と鹿児島県に自生する.キンモクセイに似た非常に強い芳香を発する.

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