熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

シソ科
Lamiaceae
タツナミソウ
Scutellaria indica L.
タツナミソウ
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  • タツナミソウ
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英名
No Information
中国名
韓信草,印度黄芩
花期
5月
生薬名
韓信草(カンシンソウ)
薬用部位

全草

成分

フラボノイド(wogonin, scutellarein, chrysin)

化学構造式

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  • タツナミソウ 化学構造式1
  • タツナミソウ 化学構造式2
  • タツナミソウ 化学構造式3
産地と分布

本州から沖縄,および台湾,中国,朝鮮,インドシナ地方の暖帯に分布し,山地,丘陵地の道端,原野,林縁などに生える.

植物解説

多年草.草丈20~40 cm.根茎は細く横走する.茎は直立して少数分枝し,基部はしばしば斜上し,やや長し白色の開出毛を密生する.葉は数個対生し,三角状心形から広卵形,ときに腎形で長さ8~30 mm,鈍円頭で円鋸歯縁,基部は心形.茎頂に紫色の唇形花を偏側総状花序に付ける.

薬効と用途

去風(悪寒,頭痛,発熱などのカゼの症状を治す),活血(血の巡りを改善する),解毒,鎮痛薬として打撲傷,吐血,出来物,歯痛,喘息,創傷出血などに用いる.妊婦は服用を控える.外用する場合はつき砕いて粉末にしたものを患部に散布する.

和名は花の様子が泡立つ波に似ていることから付いた.

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