熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

アサ科
Cannabaceae
ホップ
Humulus lupulus L. var. lupulus
別名
セイヨウカラハナソウ
ホップ
写真をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。
  • ホップ
  • ホップ
  • ホップ
  • ホップ
  • ホップ
英名
common hop, hop
中国名
啤酒花
花期
6~10月
生薬名
ホップ
薬用部位

果穂

成分

苦味質(humulone, lupulone),フラボノイド(8-prenylnaringenin)

化学構造式

画像をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。

  • ホップ 化学構造式1
  • ホップ 化学構造式2
  • ホップ 化学構造式3
産地と分布

ヨーロッパ原産で,各地で栽培される.

植物解説

つる性多年草.茎はかぎ状の毛があり,長さは8 m.葉は3~7片の掌状に裂け,長い柄がある.雄花は黄色で小さく多数が円錐状の花穂に付く.雌雄異株.雌花は苞が重なり合って松かさ状となる.各苞ごとに2個のレンズ上のそう果を付ける.

薬効と用途

芳香性苦味健胃,鎮静,利尿作用があり,消化不良,不眠症などには果穂に熱湯を注いで服用する.
ビールの苦味の原料として知られるが,そのほかに防腐作用,濁りを抑える作用がある.

参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。