熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

シソ科
Lamiaceae
ホーリーバジル
Ocimum tenuiflorum L.
別名
カミメボウキ,トゥルシー
ホーリーバジル
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  • ホーリーバジル
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  • ホーリーバジル
英名
holy basil, sacred basil
中国名
神羅勒
花期
5~11月
生薬名
①ホーリーバジル
薬用部位

①茎葉,②種子,③根

成分

フェニルプロパノイド(eugenol),フェニルプロパノイド誘導体(rosmaric acid),フラボノイド(cirsilineol)

化学構造式

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  • ホーリーバジル 化学構造式1
  • ホーリーバジル 化学構造式2
  • ホーリーバジル 化学構造式3
産地と分布

アジア,オーストラリアの原産.

植物解説

低木状多年草.草丈60 cm.茎は分枝し,古くなると木質化する.葉は長柄を有し,卵形でやや鋸歯縁,軟毛が密生する.茎葉には芳香がある.紫紅色の花を円錐花序に付ける.

薬効と用途

茎葉は発汗,解熱,去痰,健胃,消炎作用などがあり,カゼ,気管支炎,頭痛,胃の症状,マラリアなどに用いる.葉の汁は耳の痛みに耳孔内に垂らして利用し,たむしには外用する.種子は鎮痛作用があり,泌尿器系の機能不全時に利用する.根は発汗性のマラリアに発汗促進剤として利用する.根,茎,葉の汁は蚊,蛇、サソリに咬まれたときに外用する.

インドやネパールなどヒンドゥー教圏では最も神聖な植物として栽培される.

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