熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

マメ科
Fabaceae
ツルマメ
Glycine max (L.) Merr. subsp. soja (Siebold et Zucc.) H.Ohashi
ツルマメ
写真をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。
  • ツルマメ
英名
wild soybean
中国名
䝁豆,野大豆
花期
9~10月
生薬名
野料豆(ヤリョウトウ)
薬用部位

種子

成分

種皮にフラボノイド((-)-epicatechin, cyanidin 3-glucoside, delphinidin 3-glucoside)

化学構造式

画像をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。

  • ツルマメ 化学構造式1
  • ツルマメ 化学構造式2
  • ツルマメ 化学構造式3
産地と分布

本州から九州,および朝鮮から中国に分布し,原野などに生える.

植物解説

つる性一年草.茎はつる状に細長く伸び,他物に巻き付く.葉は3枚の小葉からなり長柄がある.花は紅紫色まれに白色.豆果はダイズに似て小さく長さ2~3 cm.

薬効と用途

陰虚(体の潤い不足.漢方の用語.)による目のくらみ,腰痛,寝汗,関節痛のほか,小児栄養不良に用いる.中国で薬用にされる.
ダイズは,ツルマメの栽培化によって起源した植物と考えられている.

参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。