熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

バラ科
Rosaceae
ダイコンソウ
Geum japonicum Thunb.
ダイコンソウ
写真をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。
  • ダイコンソウ
  • ダイコンソウ
  • ダイコンソウ
  • ダイコンソウ
英名
Asian herb bennet
中国名
日本路辺青
花期
4~9月
生薬名
水楊梅(スイヨウバイ)
薬用部位

全草

成分

トリテルペン(2α, 19α-dihydroxy-3-oxo-12-ursen-28-oic acid, 2α, 3β, 19α, 23-tetrahydroxy-12-ursen-28-oic acid, 3β-hydroxy-12-ursen-28-oic acid)

化学構造式

画像をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。

  • ダイコンソウ 化学構造式1
  • ダイコンソウ 化学構造式2
  • ダイコンソウ 化学構造式3
産地と分布

北海道から九州,および中国に分布し,丘陵地,草地,樹陰,湿地,道端などに生える.

植物解説

多年草.草丈25~60 cm.茎は直立し単一か少数分枝する.葉は互生し,多くは羽状に3深裂し,側小葉は小形で楕円形,頂小葉は円形か広卵形で,ときに2~3裂し,円頭か鈍頭で長さ3~6 cm.枝先に黄色花を3~10個散房花序に付ける.

薬効と用途

利尿,強壮,消炎作用があり,腎臓障害による浮腫,糖尿病,夜尿症などに用いる.湿疹などの皮膚病,腫れ物,打撲傷には黒焼きにしたものを小麦粉に塗って患部に外用する.

参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。