熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

マタタビ科
Actinidiaceae
サルナシ
Actinidia arguta (Siebold et Zucc.) Planch. ex Miq.
別名
コクワ,シラクチヅル
サルナシ
写真をクリックタップすると、大きいサイズで表示されます。
  • サルナシ
  • サルナシ
  • サルナシ
  • サルナシ
英名
hardy kiwi
中国名
軟棗獼猴桃
花期
5月
生薬名
No Information
薬用部位

①太い蔓,②果実

成分

No Information

産地と分布

北海道から九州,および朝鮮,中国,サハリン,ウスリーに分布し,山地に生える.

植物解説

落葉性つる植物.他の樹木に絡みついて高く伸び,30 mに達する.葉は広卵形から楕円形で長さ6~9 cm,幅3~7 cm,先は急に細くなって尖り,基部はやや心形,縁に細かい鋸歯があり互生する.雌雄異株,または雌雄雑居.葉腋より集散花序が付き,花弁は白色で5枚.果実は10~11月に熟し,黄緑色となる.

薬効と用途

太い蔓は利尿薬として用いる.果実は強壮,解熱作用があり,カゼ気味のときに生食する.熟す前の果実は焼酎漬けにして,健康酒とする.果実を発酵させて民間薬に利用したという記録があるが,用途は不明である.
果実は小さいがキウイと似た風味で非常に甘い.

参考文献についてお知りになりたい方はお問い合わせください。