熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

ガマ科
Typhaceae
ヒメミクリ
Sparganium subglobosum Morong
ヒメミクリ
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  • ヒメミクリ
英名
floating bur-reed
中国名
狭葉黒三棱
花期
4~10月(年によって変動)
生薬名
三棱(サンリョウ)
薬用部位

根茎

成分

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産地と分布

北海道から沖縄,および朝鮮,中国北部,ウスリーなどに分布し,浅い水中に生える.

植物解説

多年草.地下茎は横走する.茎は立ち,高さ30~60 cmとミクリより小さい.

薬効と用途

ミクリと同様に生薬三棱の基原植物.駆瘀血(体の血の滞りを改善),理気作用があり,腹部の腫瘤や腹痛,胸痛,月経生涯,打撲傷などに用いる.小児の疳の虫に効く越中富士の名薬として知られる「反魂丹」に配合されている.
生育環境の悪化で,日本各地で絶滅が危惧されている.

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