熊本大学薬学部薬用植物園 植物データベース

トベラ科
Pittosporaceae
トベラ
Pittosporum tobira (Thunb.) W.T.Aiton
別名
トビラノキ
トベラ
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  • トベラ
英名
Australian laurel, Japanese pittosporum, mock orange
中国名
海桐
花期
4~5月
生薬名
海桐(カイトウ)
薬用部位

枝葉

成分

トリテルペン(barringtogenol B, R1-barrigenol, R1-barrigenol pentaacetate)

化学構造式

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  • トベラ 化学構造式1
  • トベラ 化学構造式2
  • トベラ 化学構造式3
産地と分布

本州関東以西,四国,九州,沖縄,および朝鮮南部,台湾,中国に分布し,海岸に生え,生け垣や庭木としても栽培する.

植物解説

常緑低木.樹高2~3 m.葉は互生し,枝の上部に密生し,厚く表面はやや光沢がある.倒卵状長楕円形,先端は円形あるいは鈍形,基部はくさび形,長さ8~10 cm,幅3 cm内外.花は白から黄色になり,芳香を放つ.果実は球形,熟すと3つにさけて種子が飛び出す.

薬効と用途

通経,解毒作用があり,生理不順,皮膚病などに用いる.寄生性の皮膚病には枝葉を突きつぶして患部に塗布,あるいは煎液で患部を洗う.
公害に強靭であり,街路樹としても植栽される.

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