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6年制(薬学科)の皆さんへ

新しく出来た6年制は薬剤師養成のための学科、と思い込んでいる人が多いのではないだろうか。
薬剤師国家試験受験資格が得られる学科であるし、医療人としての薬剤師育成のための科目も多いし実務実習もある。いままでよりもより実践的なカリキュラムになっているのは間違いない。

しかし、ここは専門学校ではない!

卒業後、即戦力として働ける薬剤師を育成することは出来ない事は無い。ひたすら“訓練”すれば可能だろう。

それでいいのか?

薬剤師という職業は奥が深い。日々是勉強である。
卒業後、働きながら、どんどん新しい知識を身に付けていかなければならないし、さまざまなことに対応していくことが求められる。そのようなことに対して、単なる訓練、で対応出来るのだろうか?
いろんな分野の基礎、をキチンと学んで、それらを活かすことができるようになるような教育、というものが必要なのではないだろうか?日々刻々と変わる薬剤師をとりまく状況に対応するためには、さまざまな分野の基礎が必要なはずである。目先のことに捕らわれず、まずは基本的なことをしっかりと勉強して欲しいと思う。

6年制カリキュラムでは、5,6年次には研究室配属がある。実務実習もあるし、国家試験のための勉強もあるから、現在の大学院博士前期課程(修士課程)と比べることは難しいだろうが、この研究室配属時の卒業研究は、研究マインド、というものを学ぶためにある。
単なるルーチンワークとして薬剤師業務をこなすのではなく、日々の仕事の中から問題点を見出しそれを解決していく、そしてそれによって自らを高める、というのが私の思い描く薬剤師の理想像である。
もちろん、6年制を出たから薬剤師、などと言うつもりはない。いままでの薬学部がそうであったように、卒業後の進路については多くの選択肢がある。

薬剤師としての技量を身に付けた研究者・・・・・私は、すばらしいと思う。

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