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4年制(創薬・生命薬科学科)の皆さんへ創薬、生命科学、が特徴とされる学科なのであるが、なかなか自覚できないのではないだろうか?6年制と同じ授業は多いわけであるし、製薬企業の研究所などでは理学部や工学部・農学部の卒業生も創薬研究を行っている。最近は、理学部や工学部・農学部だって、生命科学に関する教育は充実してきている。 広くいろんなことを学ぶのが薬学 と昔から言われてきたように、確かに今でも カバーしている領域の数、は他学部より多いと思う。 しかし、それだけが薬学部における創薬・生命科学教育の特徴なのだろうか? 私は、薬学部というのは常に“クスリの使われる現場”を意識した上での教育を行うところだと信じている。 有機化学にしても物理化学にしても生化学にしても、薬学部における全ての教育は、クスリとの関連、を意識して行われている。 クスリとの関連、を口先だけで言うのなら他学部でも可能だが、さまざまな立場で現場でクスリと付きあっている薬剤師の視点、を持って教育が行えるのは薬学部だけである。 理想論かもしれない、が、そういう教育を目指すのは薬学部教官として当然なのではないか、と私は思う。 だから、一見薬剤師養成用の講義と思われるものにも是非チャレンジしてみてほしい。 現場でのクスリの使われ方を理解してこそ、薬学部出身の創薬研究者として自己主張できるのである。 私自身、非薬学部出身者であり、薬剤師国家試験受験資格がない身で、長いこと薬学部で教育活動を行っており、創薬研究を行っている。 参考になることもあるかもしれない。気軽に声をかけて欲しい。 |