研究室案内

薬剤情報分析学分野

Department of Clinical Chemistry and Informatics

スタッフ

教授 入江 徹美tirie(アットマーク)gpo.kumamoto-u.ac.jp
講師 石塚 洋一y-zuka(アットマーク)gpo.kumamoto-u.ac.jp
助教 近藤 悠希ykondo(アットマーク)kumamoto-u.ac.jp

研究テーマ

【研究プロジェクト名および概要】
  1. 病態・生体情報の解析に基づく薬剤投与の最適化に関する研究
    1. I-1. 新生児領域における薬物治療の最適化に関する研究
    2. I-2. 低出生体重児の無呼吸発作に対するドキサプラムの薬物動態学的及び臨床薬理学的研究
    3. I-3. 低出生体重児におけるテオフィリンの代謝変動に関する臨床研究
    4. I-4. 在宅医療における患者のQOL向上を目指した薬学的取り組み
    5. I-5. 成人用アセトアミノフェン坐剤の処方最適化に関する研究
    6. I-6. 小児用製剤の製剤設計に関するアンケート調査
    7. I-7. 薬学的アプローチによる糖尿病治療薬の製剤情報解析および服薬指導法構築
    8. I-8. 環状オリゴ糖を用いたニーマン・ピック病C型の治療に関する橋渡し研究
    9. I-9. 保険薬局における医薬品適正使用のためのシステム構築
  2. 細胞賦活剤の有用性評価に関する研究
    1. II-1. 臓器・細胞賦活剤としてのピルビン酸誘導体の有用性評価
    2. II-2. 糖尿病性皮膚潰瘍に対するホスホエノールピルビン酸の治癒促進効果に関する研究
    3. II-3. 遺伝子改変マウスの精子保存法改良に関する研究
  3. 救命救急領域疾患の病態機序解明ならびに新規治療薬開発に関する研究
    1. III-1. 急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の治療薬開発と病態解明に関する研究
    2. III-2. 低酸素血症動物モデルにおける各種呼吸興奮薬の中枢神経傷害性に関する検討
    3. III-3. 薬剤性肝傷害の治療薬開発と病態解明に関する研究
  4. その他
    1. IV-1. ビタミンC・E誘導体の経皮適用製剤の処方最適化に関する基礎的研究
    2. IV-2. 環状オリゴ糖を用いた細胞内脂質類の転送・代謝制御に関する基礎的研究

低出生体重児に頻発する無呼吸発作の治療に、適応のないテオフィリンや新生児に対して禁忌であるドキサプラムが使用されている。我々は、新生児臨床薬理ネットワークの一員として、国内の新生児医療施設と共同で、これら薬物の新生児における母集団薬物動態解析を行い、得られた薬物動態パラメータを用いて、個々の患児に最適な投与設計を構築する臨床研究を行っている。 急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は重篤な肺血管透過性亢進型肺障害で死亡率の極めて高い疾患であるが、有効な治療薬がほとんどない。そこで、ARDSの病態モデルとして、オレイン酸誘発肺障害を利用し、ARDSの予防薬あるいは治療薬の開発およびその病態解明を行っている。

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低出生体重児におけるテオフィリン投与の最適化による無呼吸発作の軽減