ご挨拶

ご挨拶

 この度、平成25年9月12日(木)、13日(金)の両日、くまもと県民交流館パレアにおきまして第30回シクロデキストリンシンポジウムを開催することとなりました。2012年4月には、熊本市が政令指定都市に移行したことを記念に、熊本城マラソンや桜の馬場城彩苑の開苑など、県や市の活性化のための様々な記念企画が行われています。

 シクロデキストリンシンポジウムは毎年、日本各地で開催されていますが、熊本では、いずれも上釜兼人先生(熊本大学名誉教授、現崇城大学DDS研究所教授)のお世話で、第8回を1989年11月21、22日に熊本市民会館で、また、第22回を2004年9月16、17日にくまもと県民交流館パレアで開催致しました。今回は、記念の第30回シンポジウムを開催させて頂くことを大変栄誉なことと思い、シクロデキストリン学会関係者の皆様に感謝致します。

 シクロデキストリン含有医薬品はこれまで約40品目上市されていますが、最近では、高付加価値型ジェネリック医薬品にも配合されてきており、今後、シクロデキストリン含有製剤数は益々増加することは確実です。一方、従来、シクロデキストリンは包接化合物または医薬品添加物として使用されていますが、日本では2010年4月に発売された筋弛緩回復剤「ブリディオン」(一般名:スガマデクス)は、シクロデキストリン自体が医薬品原薬(API)となったエポックメイキングな製剤です。最近では、シクロデキストリンがAPIまたはAPI候補品となりうる様々な興味深い知見が得られています。そこで今回、第30回の記念シンポジウムでは、シクロデキストリン研究のパラダイムシフトとして、難治性遺伝病、がん、生殖技術への基礎・応用研究の成果を、医師2名ならびに新進気鋭の薬学研究者3名の先生方に最先端セッションをお願いしました。また、長年に渡りシクロデキストリン学会の創設ならびに発展に多大なご貢献を頂きました上釜兼人先生、加納航治先生ならびに上田晴久先生に特別講演を行っていただくことになりました。シクロデキストリン研究の「温故知新」を是非とも会場で実感して頂きたいと思います。

 第30回のシクロデキストリンシンポジウムでも、理・工・農・薬の幅広い分野の研究者による口頭またはポスター発表、各種受賞講演、企業展示等を計画しています。会員の皆様だけでなく、非会員の方々にも是非ともご参加頂き、積極的に討論に加わって頂きたいと思います。
加えて今回のシンポジウム開催に際しまして、関連団体企業各社から多大なご支援を頂いておりますことに心から感謝申し上げます。

 最後に、本シンポジウムが、シクロデキストリンに関わる研究・開発、日本シクロデキストリン学会、ならびに参加者ご自身の発展に資する有意義な会になりますよう、多くの方々のご参加をお待ちしております。

第30回シクロデキストリンシンポジウム実行委員会
実行委員長 有馬英俊
(熊本大学大学院生命科学研究部製剤設計学分野 教授)

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