1873年(明治6年)に日本に初めて野球を紹介したのは、開成学園(東京大学の前身)のアメリカ人教師、ホレエス・ウイルソンだそうです。
ただし、この頃の野球は、投手はすべて下手投げ、ストライクゾーンは打者が指定するという今とまったく違う形で行われていました。これは日本人がそうしたのではなく、当時のアメリカの野球がそうだったようです。アメリカで近代野球が確立したのは1901年だったそうなので、日本の野球はアメリカの近代野球をそのまま輸入して発展したものではないということがわかります。
1877年(明治10年)日本で初めての社会人クラブが誕生して以来、第一高等学校や帝国大学の学生らによって野球が活発になっていきました。その野球好きの一人に有名な俳人、正岡子規がいます。「ベースボール」を「野球」と和訳したのは、この正岡子規です。